2011年4月1日金曜日

ハーバードからの贈り物

ハーバード・ビジネススクールでは学期最後の講義で教授が,自分の体験を基に人生のアドバイスとなる話をするらしい.話す内容は教授によって異なるが,どれもがリーダーとして生きていく上での有意義なアドバイスとなっているようだ.そのような深みのある話をまとめ,出版されたのがこのハーバードからの贈り物である.非常に良い話が多く,呼んでいると涙腺がゆるんくる話まである.

あなたは周りの人々の生活に,どんな影響を与えてきただろうか?(中略) 
リーダーシップとは,他人にモティベーションを与えてやる気を起させ,チャンスを与えることである.(トーマス・J・デロング)
私達の人生は他人の生活を向上させる機会にあふれている.それは,決して,人脈を使って彼らのキャリアをアップさせるとか,大学に進学できるようにお金を援助してあげるといった難しいことまでしなくとも,ちょっと笑顔であいさつをするとか,他人の仕事を褒めてあげる程度で良い影響を与えることができる.自分以外の誰かに意識を向ける重要性を気づかせてくれた.

たったひとつの見方で世界をとらえることに安住しないでほしい.物事を黒か白かで見るレンズは捨てよう.自分の過去を見つめ,今までの歩みをふり返り,自分の考え方はどこからきたのかを理解することだ.黒と白との間にもさまざまな色があることに気付き,それを理解すること.それこそが,的確な判断をもたらすのだ.(トーマス・K・マックロウ)
自分の考え方のルーツがどこにあるのかを知ることの重要性が説かれている.人間は,時代,文化社会,両親,偏見という様々な要素よりできている.そのような人間が考えるかぎり,物ごとは黒か白かではっきりわけられないことが多いということを語っている.

これまでの人生で,あなたは多くの人に支えられてきた.あなたのために自分の夢や希望やプライドを犠牲にして,助けてくれた人がいる.窓拭きやトイレ掃除ではないにしても,懸命に働き,並々ならぬ犠牲を払ってくれた人たち.そうした犠牲を払ったのは,決して私の母に限らない.
あなたが将来勤める会社,あるいは率いていくことになる会社には,清掃員もいるし,部課長や受付係もいれば,重役もいる.こうした人々の力があってこそ,あなたの会社が,そうしてあなた自身が発展し,利益を生むことができるのだ.あなたが名前も知らないこれらの人たちは,自分のため,会社のために一生懸命働いている.そして同時に,それぞれの家で待つ家族のためにも,働いたり犠牲を払ったりしているのだ.
会社のリストラで従業員の解雇を考えなければならなくなったら,どうかサラの物語を思い出してほしい.あなたの決断で人生を変えられる従業員は,ただの数字ではない.(H・ケント・ボウエン) 
非常に良い話だ.立ち読みでも良いので「サラの物語(H・ケント・ボウエン)」の章だけでも読んでみて欲しい.

ポルトガルの旅行・観光情報サイト南蛮Info ポルトガル情報

クリックに感謝 ⇒ にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ アラサーサラリーマンへ


0 件のコメント:

コメントを投稿