2008年8月2日土曜日

プロフェッショナル 仕事の流儀〈8〉

花火の美しさは花火大会の規模を大きくすればするほど小さくなってしまうのではないかと思われるときがある。
そもそも、花火は一瞬の美しさを楽しむものなのではないのだろうか? 職人が全身全霊をかけて作った花火をほんの数秒間の間に消費してしまう贅沢を楽しむものなのだと私はとらえている。その贅沢な一瞬に花火は花を開き、散ってしまう。花火大会の規模が大きくなり、長時間も次から次へと花火を打ち上げ続けるのでは、その良さを味わえなくなるのではないのだろうか。

プロフェッショナル 仕事の流儀〈8〉には花火師の話が書かれている。これを読むといかに職人が心をこめて花火を作っているのかがわかる。危険なものを扱っているためでもあるのか、花火を作っているときの精神集中のさせ方もすごいものがある。

この本に出てくる野村陽一さんは、人生のすべてを花火にささげているようにさえ感じられた。そのような丹精こめられて作られた花火を今の花火のような見方しかないのでは、十分に楽しめないのではないかと疑問に思ってしまう。

花火大会の規模が大きいことはきらびやかでいいのだが、私としては、花火の数が少ないけれど、一発一発を楽しめる花火大会もどこかにあって欲しいとも思ってしまう。

プロフェッショナル 仕事の流儀〈8〉を読めば、私と同じ考えになるかはともかく、花火大会をもっと楽しめるようになるはずだ。次の花火大会に行く前にぜひ読んでみて欲しい。そして、花火の楽しみ方をも一度考えてもらえれば、この夏は思い出に残る花火を見れることだろう。



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