彩雲国物語は表紙の絵がこれでもかというほどの少女趣味のため,男性には非常に手をつけにくい本だ.正直なところ登場人物の設定も表紙にたがわないもので,台詞もこっぱずかしいものが多い.都合のよい男性がいっぱい出てきて,台詞に違和感がある話が嫌いな私がなぜあきもせず,読み続けたのか?
もちろん面白いから.先の読みにくいストーリーが私を次のページに急かす.どんでん返しもぽんぽん出てくる.さらに,主人公が良い.仕事第一で誠実に働く女官吏であり,弱いものを見捨てないという点で芯があって好きだ.働く女はかっこよい.
長編はいかにうまく終わらすが勝負だ.その点で言えば,この彩雲国物語は悪い終わり方だったとは思わない.話を発散させまくった後の割には,かなりうまくまとめきった作品だと思う.
さて,600万冊売れている彩雲国物語をまだ読んだことがない人は読んでみる気になっただろうか? あんまり勧めているような紹介文ではないけれど...
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