2011年5月31日火曜日

使える!確率的思考

私の所属する研究室では,確率の話が良く出てくる.私自身も未来の不確実性を確率を用いて表現することを研究している(最近はやっていないけれど・・・).そのため,こういう本にはつい惹かれてしまう.使える!確率的思考は確率が苦手な人にも分かるように書かれているため,数学嫌いの人も安心して手に取っていただきたい.


以下興味を持ったキーワード.


キドランド、プレスコットの動学的不整合性
良い参考資料があるので,知りたい人は下記の資料を読んでいただきたい.
参考:動学的不整合性の教え(土居丈朗)


観測の非対称性
マイケル・ロスチャイルドの2本腕のスロットマシーンの話が参考にあがっていた.
このスロットマシーンは2本のレバーがあり,1回にどちらか一方のレバーだけを引くことができる.当たりを引くと1ドルが手に入る.第1のレバーは確率pで当たりとなり,その確率は分かっている.第2のレバーは確率qで当たるが,確率は分からない.レバーを引ける数に限りがある場合,どのようにレバーを引くのが最適かを考えるというものだ.
第1のレバーのみを引く戦略を取った場合,第2のレバーで当たりを引く確率がまったく分からない.つまり,第2のレバーを引いてみないと第2のレバーを引くことが良いのか悪いのかもわからないのである.このような性質を観測の非対称性というのだそうだ.
(あくまで本を読んでの私の解釈でしかないので,正確に理解したい人は使える!確率的思考を読んでほしい.)


仕組みの見えない不確実性に対して類似性を利用
グラフィック社会心理学を読んだときにも思ったことなのだが,人間の脳の仕組みは驚くほど巧妙にできている.じっくり考えられる問題には論理的に考え,とっさに答える必要があるときには過去の類似例を参考に答えを出す.同様に,とっさに答える必要があるときだけでなく,よく仕組みがわからないときにも類似性から推測した答えを出すとまあまあ良い答えが得られる.当たり前といえば当たり前だけれど...


ナイト流不確実性
何でも確率分布を予想することもできないような不確実性らしい.私の研究分野では大数の法則の限界にぶちあたっているので,少し興味がある.
参考:フランク・ナイト (Wikipedia)


ベイズ推定
特別私の興味を引くキーワードではないのだが,普段確率にあまり触れない人にとっては新鮮さがあるはず.私がベイズを理解しきっているというわけではないのだが,こんなえらそうな書き方をしてみる...
参考:ベイズ推定(Wikipedia)


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