2009年1月18日日曜日

TOC ―制約条件―

 TOCという経営手法をご存知でしょうか?

 端的に言えば、制約条件(ボトルネック)を改善しない限り、他の部分をいくら改善しようと、効果がないという考え方のもと、制約条件になっている 部分を集中的に改善することで儲けを増やそうという考え方です。さらに、その制約条件が全体の成果を決定してしまうなら、各部分の能力もその制約条件にあ わせて連動させれば、無駄なく、しかも少ない労力で管理ができるというものです。ある意味、制約という負の要素を正の要素としてうまく使っている言えま す。

 TOCはエリヤフ・ゴールドラット氏著の“ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か” によって広く知れ渡りました。もし、読んだことがない方は、ぜひ読んでみて欲しいです。特に、ビジネス環境に身を置く人や、置こうとしている人は読んでお かないと、話についていけない可能性があります。それほど有名で、かつ誰でも読める本です。小説形式なので手に取ったときにびっくりするかもしれません が・・・。

 TOCの基本的なことが"ゴール・システム・コンサルティング株式会社"のサイトにまとめてあげられていました。小説を読んだあとに見てみると、小説ではつかめなかったTOCの体系的な考えを得ることができます。一部に関しては、“ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス ”や“クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか? ”の内容が書かれていて混乱するかもしれませんが、そのときはいっそ上記の2冊も読んでみてください。エリヤフゴールドラット氏の本は得るものが多いと私は思いますから。

 ザ・ゴールにも出てくるのですが、TOCを導入したときには必ずといっていいほど利益が減少するという問題が生じるようです。これは、在庫に関するコストの会計処理上の問題なのですが、TOCを導入したときにかならずといっていいほどぶつかる問題だと“トヨタシステムと管理会計―全体最適経営システムの再構築をめざして” に書かれていました。経理としては利益を下げる改善は失敗したものだと思いますし、技術者の多くは利益が下がる理由を明確に説明できないそうです。

 やはり、理系の技術者も、もっと文系に属する学問を勉強しなければならないということでしょう。朝日新聞(2009/01/18朝刊)に“就職漂 流博士の末は”というものがありました。内容は日本で博士号をとっても、高い専門性の割には、企業のニーズとのギャップにより就職に苦労するというもので す。

 博士号を取るということはそれだけ、勉強に費やせる時間が長いということのはずです。博士になる人には、ぜひとも専門分野だけでなく、多くの分野 を学んでいただき、学問を統合する力を持つ人材になってほしいものです。まさに、その点で日本の将来を背負っているといって過言ではないと思います。

参考サイト
ゴール・システム・コンサルティング株式会社

参考文献
ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス
クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?
トヨタシステムと管理会計―全体最適経営システムの再構築をめざして


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