2008年6月15日日曜日

監査難民

公認会計士という資格をどれぐらいの人が知っているのだろうか? 司法試験に並ぶほど難しいといわれる試験を通らないと、公認会計士になれないものなのだが、意外とその存在は知られていない。高度に成長した経済にとって、公認会計士はなくてはならない重要な存在であるため、認知度が低いというのは残念でならない。

そこで、監査難民 (講談社BIZ)という本を紹介する。

この本には4大監査法人といわれた中央青山が粉飾決算を見逃したことによって、つぶれてしまうまでの過程が書かれている。その中で監査法人の重要性や金融庁の想像性の欠如(?)によって起こった制度の混乱などが鮮明に描かれている。

この本はちょっと難しい本なので(私も理解できなかった部分が多くある)、読むのには根気が要るが、「厳格監査」とはどういうものかイメージがつかむことができるのでよい。

監査というのは非常に微妙で、1つの会社の運命を、そしてそこで働く多くの従業員の人生を左右する。ライブドア監査人の告白でも、その難しい立場が訴えかけられるように書かれている。

もし、監査というものに興味を持ってもらえたなら、女子大生会計士の事件簿〈DX.1〉ベンチャーの王子様 (角川文庫)をまず読んでみるとよいかもしれない。会計士の仕事を説明つきで非常にわかりやすく書かれていて、会計士という言葉を聞いたことがなかった人でも楽しみながら監査というものを知れる本だ。



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